介護療養型施設で懇談
人材確保、経営など、深刻な実態
8月6日(水)午前、岩田康男三鷹市議とともに東京都三鷹市の篠原病院を訪問し、事務長の三瓶利春さん、事務主任で介護支援専門員の藤吉桂子さんと懇談させていただきました。
篠原病院は介護療養型医療施設で療養型病床が129床あるそうです。介護度が最も重い「要介護5」の方が、入所者の7割を占めているそうです。三瓶事務長は、「最近、医療のニーズが高い患者さんが増えています。いまの制度では、医療行為を行っても保険給付の対象外になるため、すべて病院の持ち出しになってしまいます。何とか費用を抑える努力をしてきましたが、大変きびしい状況です。」とお話してくださいました。また、「デイケアに通っておられる利用者の方の状態が変わり、急いでヘルパーさんを要請したとき人がいないと言って断られた。以前はそんなことはなかったんですが・・・。」「1割の自己負担が払えずに、介護が受けられない人が多数おられる事を、最近地域に出て実感した。」と話されました。
人材確保については、「福祉関係で働く人は心が優しい人だと思いますが、低賃金のために志半ばで職場を去る人も少なくありません。残念ですが、3年程度で辞める人が多いです。国の基準よりも人員をかなり多く配置していますが、それでも研修に出す余裕もありません。」「何とか現状を打開してもらいたい。」と話してくださいました。
私は、日本共産党国会議員団が発表した緊急提言をお渡しし、利用者の負担を増やさない形で介護報酬を抜本的に引き上げること、職員の賃金アップなど介護・福祉の現場で働く人々が誇りをもって働き続けられるよう国が責任をもって待遇改善をおこなうことなど、日本共産党の提案の中身を説明し、介護・福祉現場の深刻な事態を打開するために全力をあげる決意をお話しました。
ケアマネージャーさん、ヘルパーさんと懇談
午後は、衆院比例東京ブロックの池田真理子候補、山口みよ東村山市議とともに、在宅介護現場で働くお2人の方と懇談させていただきました。ヘルパーステーション虹・東村山でサービス提供責任者として働く介護福祉士の宮澤郁代さんは、非常勤ヘルパーとして仕事をしておられる方にとったアンケートを紹介してくださいました。「賃金を上げて欲しい。移動時間の手当てなく、休日・祝日の手当てもない。資格をとることが推奨されているため、2〜3万円払って講習等を受け介護福祉士をとっても賃金に反映されない。」「利用者の方が入院したりショートステイで施設に入ると、その分仕事が減り収入も減ってしまう。」など、深刻な声が紹介されました。宮澤さんは、「30〜60分のこま切れでは、利用者さんの状態は把握できない。介護保険では休日の加算はなく、移動時間も考慮されていない。介護度が重い利用者の方ほど入院やショートステイの機会が増え、ヘルパーさんの仕事、収入も不安定になる。」と話してくださいました。また、「バリバリ働けるヘルパーさんは施設に行ってしまう」ため、在宅介護の分野で働くヘルパーさんは非常勤の方が圧倒的という状況です。「非常勤では教育も難しく、後継者育成はとてもできない」というお話には、本当に切実だと痛感しました。
居宅介護支援事業所、かるがも訪問看護ステーションのケアマネージャー松本信子さんは、「ケアマネに負担が集中している。1人でやっているケアマネは潰れてしまう。」「経営的にも、6人程度のケアマネで200人程度の利用者を持てば何とかトントンでやっていけるかもしれないが、常勤は1人であとは非常勤でなければ経営は成り立たないでしょう。常勤でちゃんとやっていけるようにしてほしい。」と話してくださいました。「ご本人やご家族の相談にかなりの時間を割いても、医療機関や看護師、ヘルパーなどと時間をかけて相談をしても、そういうことには介護報酬はまったく認められていない。国は生活丸ごとみているということをまったく分かっていない。」とも。
「このままでは在宅介護は、ぜったいにもたない。何とかしなければ。」という言葉が耳から離れません。在宅介護の実態が本当に深刻で、改善は待ったなしだということを改めて痛感しました。介護・福祉現場で深刻な人材不足を打開し、あんしんできる介護・福祉を実現するために、現場の皆さんとも力を合わせて頑張っていきたいと決意を新たにしました。



