全国保育団体合同研究集会 東京で開催
子どもたちの豊かな成長のために
8月2日から4日まで、東京都内で第40回全国保育団体合同研究集会が開催されました。初日の全体会には、父母や保育士など1万人以上の方が参加されたそうです。
私は、2日目の8月3日(日)に明治大学和泉キャンパスで行われた分科会に半日だけ参加させていただきました。会場は、たくさんの参加者でごったがえしていて、なかなか先に進めないというときもありました。私が参加させていただいたのは、「もうガマンできない!広がる貧困」という分科会でした。反貧困ネットワークの副代表をつとめておられる作家の雨宮処凛さんと、もやいの湯浅誠さんを講師に迎えて行われました。
「多くの若者たちは、あるべき自分の姿と現実のギャップに苦しみ、『こんなもんだ』と自分に言い聞かせるしかない。そんな若者たちに、テレビなどで『どんな状況でもあきらめるな』『夢を持て』というのは、本当に犯罪的。あきらめずに頑張る人ほど苦しむ。個人の責任にしていたら絶対に出口は見つからない。一度、社会の問題として捉えなおさなければ。」(湯浅さん)という話や、「事件をおこす若者などを、『特殊な人』『自分とは違う人たち』という風に思わされ、分断させられてきた。でも、徹底的に破壊された果てに、いま若者たちがつながり始めていることが希望。」(雨宮さん)などの話の一つひとつに大きくうなずきました。
子どもたちも含め、あらゆる世代に広がる貧困の問題に世代や職業や立場の違いを越えて、みんなで力を合わせていこうと会場が一体になった分科会でした。
→ 以下、合同研究集会1日目の様子を伝えた「しんぶん赤旗」の記事を転載しておきます。
“保育制度壊すな”
合同研究集会に1万人 2008年8月3日「しんぶん赤旗」
第四十回全国保育団体合同研究集会が二日から三日間の日程で、東京都内で始まりました。よりよい保育、ゆたかな子育てをめざして、一万人を超える父母、保育士、地域の人たちの交流がスタートしました。
東京都江東区の有明コロシアムで開かれた全体会のオープニングは、ボディーパーカッションや東京大江戸音頭など、保育園児も含めた総勢三百五十人がにぎやかに舞台をかざりました。
開会あいさつにたった全国保育団体連絡会会長の上野さと子さん(実行委員長)は「いま、保育環境は特別厳しいなかにある」とのべ、「財界の強い意向で、国と自治体の責任による格差のない公的保育制度が根底から解体されようとしています。子どもの豊かな成長・発達を保障できる保育制度の解体は許せない」と訴えました。
オープニングフォーラムでは、貧困と格差が広がるなか、保育も市場化でコスト削減、競争原理が持ち込まれている問題が指摘され、子どもの権利を守るため、何をすべきかを学び合いました。
兵庫県尼崎市の公立保育園の母親(37)は、公立保育所の民営化に直面し、裁判にいたった経過を報告。「子どもたちが大好きな保育所をどうしてつぶすのか、簡単にあきらめたくなかった」と涙ながらにのべました。一人から始まった運動が、裁判提訴には、六十五世帯中三十七世帯が参加することになった広がりを語ると、涙ぐむ人が目立ち、大きな拍手につつまれました。
進行役の明星大学教授・垣内国光さんは「合研は、学びあい、語り合い、つながりあって子どもたちの意欲が育つ保育をつくってきた。その基盤となる保育制度をこわそうとする動きを許さない運動を広げましょう」と訴えました。
(2008年8月3日(日)「しんぶん赤旗」)



